パタゴニアの秀峰フィッツロイ(2016年撮影)
マネジメントを実践者の目線で探究し、その成果を当ウェブサイトを通じて無償コンテンツとして公開してゆきます。日々、ビジネスの現場で格闘するリーダーの方々のお役に立てることを願っています。
(房名は哲学者ウィトゲンシュタインの著書「哲学探究」 「論理哲学論考」から連想しました)
当サイトは3つの部屋で構成されています。
<常設テーマの部屋>
なんとかなるマネジメント手法
これだけ知っていればなんとかなる、知らないと大失敗するリーダーの必要十分なスキルを体系的な手法として紹介します。
新規事業、事業再生、事業戦略転換、経営体質強化、オペレーション改革など、あらゆる局面に適用できます。
<特集テーマの部屋>
知的フロンティアの探索
経営・マネジメント研究の歴史は僅か100年足らずで、実はわからない事だらけのフロンティアなのです。
絶えざる知的好奇心を持って広大な知のフロンティアを探索し、その風景を共有してゆきます。
<気づきとヒントの部屋>
リーダーの知恵袋
古今東西の賢人たち(学者、文豪、政治家、アスリート、経営者など)の金言を集め、解説を加えます。
リーダーのマネジメント行動に新たな気づきや課題解決のヒントを与えてくれる頼もしい道具となってくれると思います。
当サイトのコンテンツは全て無償で、また、読者登録等も一切不要です。興味のあるコンテンツを自由に回遊ください。
常設テーマ:「なんとかなる汎用マネジメント手法」を身につけることの意義
P.F.ドラッカー(“マネジメントの父” 1909~2005年)は主著『マネジメント』(1973年、上中下3巻の超大作)の中で『マネジメントとは組織に成果をあげさせるための道具、機能、役割である』と言っていますが、「マネジメント」が包含する領域はたいへんに幅広く、世の中にはマネジメントの「道具、機能、役割」に関する膨大な知識や情報が溢れています。
不断のビジネス環境変化の中で日々、既存の知識は批判・修正・破棄され、新たな知識が生まれては消えてゆきます。知識のカオスともいえる状況の中で、現場で日々マネジメントを実践する人々が、限らた時間の中で何をどこまで学べばよいのか途方に暮れて、マネジメントスキル習得を諦めても無理はありません。
他方、ドラッカーは「マネジメントの体系さえ理解していれば成果は上げられる」という意味のことも言っています。そもそも英語 ”manage”の本来の意味は「なんとかやっていく」「なんとか成し遂げる」です。「なんとかする」のが「マネジメント」で、「体系(=大枠)を掌握していればなんとかなる」ということです。
私は「マネジメント」の研究者ではなく実践者です。グローバル企業の中枢で40年近くに渡り数々の事業領域や大規模プロジェクトを経験する機会に恵まれ、事業拡大、体質強化、業務改革、赤字事業再生、新規事業開拓、事業戦略転換・・・周囲からは「まるでお医者さんだね」と揶揄されながら多種多様なビジネス課題をまさに「なんとかして」きました。
その一方で、極めて賢い人々の集団が容易に失敗し、長期間に渡って停滞したり瀕死の状態に陥る姿を何度も見てきました。私が何度もビジネス課題解決の機会を得たのは、裏返せば、巨大な企業の中にそれだけたくさんの失敗が転がっているということです。
そして、自らの「なんとかする体験」を振り返ってみると、課題によって実行した具体的な処方は多種多様であったものの、「体系(=大枠)の掌握」こそがマネジメントの成否を決めると断言できますし、それを体得するのは決して難しいことではないのです。これが、「なんとかする汎用マネジメント手法」を習得する意義です。
特集テーマ:知的フロンティアの探索
P.F.ドラッカーは自らを経営学者ではなく社会生態学者と名乗ったそうです。
実はドラッカー30歳の処女作『経済人の終わり』(1939年)はナチス・ドイツの暴走を予言したもので、ユダヤ人であったドラッカーは全体主義の拡大を食い止めることを生涯のテーマとしていたとも言えます。そして彼は、主著『マネジメント』の序章で「成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、われわれを全体主義から守る唯一の手立てである」と述べています。
ナチズム、スターリニズムが潰えた現在においても新たな全体主義との戦いは続いていますが、他方、市場の失敗、グローバル資本主義の暴走、持続可能性といった諸問題は現在の資本主義社会システムに大きな変革を迫るものです。また、現代の経営学は、経済学の合理性を前提とした機械的なものから、人間科学・自然科学の進歩を取り込み、合理性の限界、人間の感情・欲求、創発的システム・ネットワークなどを取り入れた有機的なものへと変容・進化を続けています。
マネジメントが「組織に成果をあげさせるための道具、機能、役割」とするなら、「組織」「成果」「道具、機能、役割」の全てが問いの対象であり、マネジメントというテーマはまさに発展途上であり、これを探索することは終わりのない知的冒険と言えます。
ここに個人研究者として参画し、研究成果(成果と言えるほど立派なものとなるかは不明ですが)を広く公開しつつ、議論やアドバイスを求めてゆきたいと考えています。
<フロンティア探索テーマ一覧>
第1回テーマ:サプライチェーン・マネジメント 誤謬と未来 (準備中)
第2回テーマ:イノベーション・マネジメント 競争と非競争・勝利と生存 (準備中)
(以降のテーマは未定です)
気づきとヒントの部屋:リーダーの知恵袋
新たな気づきや課題解決のヒントを与えてくれる古今東西の賢人たちの言葉は本当に頼もしい援軍です。人それぞれに「座右の銘」というものがあるだろうと思いますが、私には「座右の銘」がやたらとたくさんあり、しかも年々増え続けています。
ここではマネジメントに関連深いものを集め、解説を加えてみたいと思います。「こんな金言があるよ」といったご紹介も大歓迎します。
① 当たり前のことを当たり前にやる
② 鳥の目 虫の目 魚の目
③ 改革はディテール(細部)にしか宿らない
④ ボールを投げられたときの4つの対応:「いつも両手をあけておく」 「ヒマを恐れない」
⑤ リーダーは負けて帰ってこない
⑥ 「失敗を恐れる」「失敗を認める」
⑦ 「法規・倫理・商道徳・信仰」
⑧ ウェイン・グレツキー(史上最高のアイスホッケー選手)
⑨ マイケル・ジョーダン(史上最高のバスケットボール選手)
⑩ トルストイとマハトマ・ガンジー
⑪ 学問のすすめ:天は人の上に・・・の意味は?